先生。本当のことを教えてくれて有難う!!
高校時代 地理の先生でN先生とという校内では1, 2を争う名物先生がいました。
風貌は、タレントの蛭子さんからナヨット感を抜いたような、 身なりを一切気に
しない、小柄太め白髪独身の先生でした。
何しろ、 着飾ることが大嫌いでファッションに気を遣うなんぞもってのほか !!
(ドライヤーで整髪したことも生涯数度しかない...。 )
初授業の日、名物先生というのは噂で耳にしていました。
開口一番。
当てられた生徒回答。「グリーンランドです。」
当時40代後半だった先生は、ゆうに65歳は超えているはずです。
風貌は、タレントの蛭子さんからナヨット感を抜いたような、
しない、小柄太め白髪独身の先生でした。
何しろ、
(ドライヤーで整髪したことも生涯数度しかない...。
そんなことに時間を費やすなんて愚の骨頂と考えている先生。
初授業の日、名物先生というのは噂で耳にしていました。
半分愉しみ、半分興味本位でクラスメート一同教室で待っていると、
バタンと入口が開き、蛭子さん入場!!
開口一番。
「これから僕は君たちに世の中の本質を教えていきます! 」
と一言。
副教材の地図帳をおもむろに宙に放り投げたのです。(((( ;°Д°))))!!
皆唖然としていると、 拾い上げた地図帳のおなじみの世界地図のページを指さして、
「質問! グリーンランドとオートトラリア大陸どっちが大きいと思う?」
「質問!
当てられた生徒回答。「グリーンランドです。」
蛭子さん「...。」
「答えはオーストラリア大陸!!」
皆「なんで???。」
グリーンランド大陸とオーストラリア大陸どちらが大きいのか?
蛭子さん。
「けれども、真実はオーストラリア大陸のほうがはるかに大きいのである!!」
「その事実・地理の本質を教えることが教育であり、教師である 僕の役目である!!!」
理由はというと、
私たちが一般的に世界地図として思い浮かべるのは、「 メルカトル図法」という方法によって球体である地球を平面に記載したもので、
その図法の場合、 緯度が高くなるに従って面積や距離が実際より拡大されてしまう。
その図法の場合、
(地球は球体である。 同じく球体であるリンゴを立体的に完全には絵にできない
と同様に、平面図に記載した場合何らかの歪みが発生するのです)
蛭子さんいわく。
と同様に、平面図に記載した場合何らかの歪みが発生するのです)
蛭子さんいわく。
本当の教育とは、「本質を教えること。 そのために本質を見抜く手段・目を養ってあげること。」である。
ある限定された見た目(メルカトル図法の世界地図) のみを見てみても、その本
質(本当の大陸の大きさ)は分からない。
大陸の真の大きさを判断する為には地球儀を見るとか、
質(本当の大陸の大きさ)は分からない。
大陸の真の大きさを判断する為には地球儀を見るとか、
面積の歪みが出にくい他の図法で描かれた地図を参照するとか、
他の手段を講じなければなら ない。
そのことを教えるが教育であり教師の役割であると自信を以って仰 った。
わたしは、高校を卒業してから25年以上たち、今はすっかり、酒飲みのちっちゃいアラフォーおじさんです。
もう定年されて教壇には立っていないでしょう...。
わたしは北海道出身で、高校も北海道で過ごしました。
いまは、首都圏に住む身です。
もう、会う機会はないかもしれません...。
本当に尊敬できる先生でした!!
そんな先生に出会えてよかったです。
本当のことを教えてくださって、ありがとうございました