ルーチン作業の重要性
イチローは、試合の前球場入りすると、1時間以上をかけて入念に身体をストレッチしてから日々の試合に臨むというのは有名なエピソードで、知ってる方も多いでしょう。
日本球界から移籍後の初シーズンで衝撃の首位打者獲得に始まり、等、メジャーリーグ史に燦然と輝く様々な実績を残し、43歳となった今でなお現役大リーガーを続けているイチロー。
それほどの歴史に残るような名選手が、日々、単調で地味な運動であるストレッチを怠らないで黙々と継続しているのはなぜなのでしょうか。
ルーチン作業を続けることは、自分の身体のリズムを作り、身体の声を聴くことである。
淡々と毎日同じ動作・順番のストレッチを続けていると、やり始めのころはぎこちない一連の動作も、慣れてくると、力を入れずスムーズかつ無意識にできるようになります。
運転免許を取るために教習所で習い始めのころは、ギヤを一つ入れるにも、ウインカーを一つ上げるにもガチガチで大変だった動作が、免許取得後実際に運転し初心者マークがとれたあたりにはすっかり何も考えもせず無意識にこなしていることは、免許を取得している方ならば経験していることだろうと思います。
それと、同様のことです。
意識では感じない日々の軽微な疲労があったとしましょう。
日頃のストレッチの際は特に意識することなこなしていた動作が、疲労のせいでスムーズにリズミカルに動かない。
そこで、脳は「いつもと違うぞ」と指令を出し、一瞬「あれ、今日は身体が重いぞ」と意識することになります。
日々決まった動作を継続的に行うことで、蓄積すると思わぬケガや病気を引き起こす結果になりかねない「軽微」な疲労を、重大な事例が発生する以前に発見することができるのです。
スポーツ選手が、日々たまっていく疲労を「軽微」な段階でケアすることができれば、それが積み重なって発生するケガを防止することができます。
イチローの称賛すべきところは、野球選手としての驚異的な成績・それに携わる真摯な姿勢だけではなく、プロ野球としてデビューしてから今日まで大きなケガがないということが挙げられていますが、ケガをしないのは、日々ストレッチを怠らず入念に行っていることが大きな理由であると思われます。
イチローが実践しているストレッチのようなルーチン作業を日々の仕事の中に取り入れましょう。
それは、誰でもカンタンに僅か数分程度で、実践できます!
朝、会社に着いたら、仕事に取り掛かる前に簡単な作業を3つ程設定して順序立てて淡々と実行するのです。
それが仕事を始める前のストレッチとなります。
例えば、出勤したら
1.机の埃をウエットティッシュでふき取る。
2.パソコンの電源を入れる。
3.パソコンが起動している間にペン立て、電卓など業務で使用するツールを机の使い易い場所に配置、セットする。
4.仕事に取り掛かる。
といった具合に。
仕事が一杯溜まっていて、朝出勤する際に憂鬱な時でも、上記のような儀式を毎日変わらず行うことで非常に落ち着き、1日でやるべき仕事を効率的にこなせるようになります。
この方法、オススメですよ!!